1月7日に食べる、七草粥。
家族みんなで一年間、無行息災でいられますようにと願って食べる行事料理です。
お正月に食べ過ぎて疲れた胃腸を休ませる効果もあるといわれています。
その歴史は長く貴族の間では平安時代から、江戸時代には一般家庭にもその習慣が浸透してゆきました。
そんな歴史深い七草粥ですが、普段お粥というものは病気や胃腸が弱ったときに食べるものですので、そんなに沢山おかずを付け合せるものではありませんよね。
ですが七草粥は立派な行事料理。
付け合せのおかずも正月に合わせたものを用意したいものです。
かといってボリュームがありすぎても七草粥とは合いませんし、控えめすぎても病人食のようで、何をつけあわせたらいいのかいまいちピンとこない方がほとんどだと思います。
そこで今回は料理暦10年の私が、豪華すぎず、控えめすぎず、胃腸に優しそうなもう一品のおかずをご紹介していこうと思います。
七草粥に合うおかず7選
1.切干大根の煮物
水でもどした切干大根でサッと煮れる、つくりおきレシピとしても優秀な切り干し大根の煮物。
七草粥とあわせるときはあまり濃い味にせずにやさしい風味にしましょう。
材料は乾燥切干大根のほかに、油揚げとにんじんと調味料だけです。
少ない素材で作れるのもポイントのひとつですね。
2.かぼちゃの煮物
子供たちも大好きなかぼちゃの煮物です。
かぼちゃの甘みが口の中でほっこりと広がります。
カボチャは栄養豊富な緑黄色野菜です。
カロテンやビタミンB郡を豊富に含んでおり、様々な器官の健康維持に効果を発揮します。
また、女性には嬉しい食物繊維も豊富です。
3.きんぴらごぼう
ごぼうとニンジンだけで作れてしまう手軽な副菜として、きんぴらごぼうを紹介します。
きんぴらごぼうは常備菜としてもお弁当としても優秀なので、皆さんも作る機会が多いと思います。
ささがきにしたごぼうやニンジンを好みの方さに炒めて、みりん、砂糖でしばらく煮詰め、しょうゆで味を整えたら白胡麻、一味をふりかけます。
仕上げにごま油を少しだけ垂らせば、照りと香りがでておいしそうなきんぴらごぼうが作れます。
4.卯の花の煮物
優しい味わいの卯の花の煮物。
ほとんどがおからなので、低糖質で低カロリーの副菜です。
お正月はおいしい料理が食卓に並びますので、どうしても正月太りしてしまいがちです。
お正月に食べ過ぎた分くらいはやせたいという人も多いかと思います。
そんな方には特にオススメしたい一品です。
5.茶碗蒸し
見た目にも上品で美しい茶碗蒸し。
子供からお年寄りまでみんなに愛されている名脇役です。
卵は完全栄養食品ともいわれ、様々な栄養がバランスよく含まれています。
そんな茶碗蒸しと七草粥の相性は抜群です。
6.鯛の煮付け
少し豪華なメインのおかずがほしいときは、鯛の煮付けが良いでしょう。
鯛は「めでたい」という語呂なので正月には縁起物として食べられることが多いです。
我が家ではたまに、鯛の煮付けででた魚の旨みたっぷりの煮汁を七草粥にまぜたりして食べています。
7.わかさぎの甘露煮
もっと控えめな魚のメインがほしいときは、わかさぎの甘露煮はいかがでしょうか。
頭も尻尾もそのまま食べることができるのでカルシウムも豊富です。
甘辛い味とギュっと引き締まった魚の旨みはたまりません。
甘辛いので子供にも食べやすいですし、こういった魚料理は古くから日本で食べられてきたので、お年寄りにも好物な方が多いです。
七草粥に合う副菜・スープ5選
1.あさりのお吸い物
出典:https://cookpad.com/recipe/5585158
あっさりといただけて、かつ見た目にも上品なあさりのお吸い物。
あさりは肝臓の働きをよくする効果があるので、正月のお酒などで疲弊した肝機能の回復などが見込めます。
2.なめこのお味噌汁
手軽に、しかも安く作れて体にも良いなめこのお味噌汁。
なめこのネバネバは胃の中で膨らんで町内環境の改善を促します。
こちらも正月で食べ過ぎた胃腸には優しい食材のひとつです。
3.かきたま汁
サッと作れて子供にも人気なかきたま汁。
作るときのポイントは、沸騰してから卵をまわしいれることです。
そうすると綺麗なかきたまが作れます。
沸騰していない温いお湯に卵を流しいれると、卵が固まる前に汁全体に卵が混ざってしまい、ただの薄い卵味のスープのようになってしまいます。
4.湯豆腐
正月の湯豆腐なので、具材を飾り切りにして目でも楽しめる一品にするのが良いでしょう。
豆腐自体は冷蔵庫からだして温めるだけなので、調理工程そのものは簡単にできます。
5.お漬物
最後は簡単に、つくりおき可能なお漬物を添えるのはどうでしょうか。
お漬物にも様々な種類がありますね。
普段はキュウリや大根のお漬物が食卓に並ぶことがおおいと思いますが、今回はお正月料理ということで、色鮮やかなナス、ニンジン、あれば紫大根などを漬けてみるのはいかがでしょうか。
七草粥のおすすめ献立メニュー
献立例1
- 七草粥
- 卯の花の煮物
- なめこのお味噌汁
腸内環境を整えてくれる素材を使った献立です。
特になめこのネバネバには色々な健康効果があります。
是非おためしください。
献立例2
- 七草粥
- わかさぎの甘露煮
- 湯豆腐
ちょっとだけ控えめだけど栄養バランスはしっかりととれるような献立です。
一般家庭では一番食べやすいボリュームだと思います。
献立例3
- 七草粥
- わかさぎの甘露煮
- 湯豆腐
七草粥の日に来客などがあり、おもてなし料理として出すときの献立です。
鯛の煮付けもあさりのお吸い物も見た目が華やかでおもてなしには最適です。
この記事を書いた人
名前 | ぱおりん |
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自己紹介 | 料理暦10年のぱおりんと申します。 小学校の給食室で調理をしていた経験から、栄養バランスやカロリー計算などを考えながら献立メニューを考えるようにしています。 結婚の際に退職し、遠方に嫁いで現在は主婦です。 現在妊娠中のため、調理の現場ではなく料理関係のライティングのお仕事をはじめました。 |