春は旬の食材が豊富な季節です。
中でもたけのこは春の味覚の代表格。
子供のころに家族でたけのこ狩りへ行った記憶がある方も多いかと思います。
我が家ではたけのこ狩りへ行くと必ずといっていいほど作るのが、たけのこご飯です。
たけのこの歯ごたえと、具材の旨みが染み込んだほくほくのご飯は最高ですよね。
たけのこは冷蔵庫で保存する場合、水につけて保存することになりますが、アクがでてくるため水を毎日交換しなければなりません。
私はそれが面倒で、採ったたけのこを一気に料理に使ってしまいがちでした。
そうすると食卓に並ぶのは、たけのこご飯、たけのこの煮物、たけのこのお汁など、食卓がたけのこづくしになる…なんてことも多かったのです。
当時は、旬の野菜を楽しむんだからたけのこづくしの食卓があってもいい!と考えていました。
ですが小学校の給食室で調理師として働いてから、献立の栄養バランスの大切さを知り、ひとつの食材に偏った献立は良くないということを痛感しました。
それからたけのこご飯に合う献立メニューを考えて、最近ではお気に入りの献立メニューが出来上がってきたので、今回は皆さんにそれを紹介できればと思います。
たけのこご飯に合うおかず7選
1.さわらの胡麻照り焼き
出典:https://cookpad.com/recipe/1422434
春の魚の代表格、鰆(さわら)。
切り身で売っていることが多いので、買ってすぐに調理に取りかかれるのも嬉しい白身魚です。
春の鰆はそれだけだとわりと淡白な味なので、照り焼きにする場合は30分~1時間ほどしっかりと下味につけ込んでください。
焼き上がりに白ごまをふって香ばしく仕上げます。
鰆はヘルシーなお魚なので、照り焼きにしてもカロリーはせいぜい180kcal~200kcalほどです。
なので、カロリーオーバーを気にせずおいしいたけのこご飯をたくさん食べれるのも魅力の一つですね。
また余談ですが、鰆は実は旬の時期が2つある魚です。
ひとつは春の関西地方。
ふたつめは冬の関東地方。
春の鰆はアッサリとした味なので濃い味の味付けするのがオススメですが、冬の鰆は脂がしっかりのっているので、塩焼きやお刺身なんかでも楽しむのがオススメです。
2.にしんの蒲焼
出典:https://cookpad.com/recipe/2585941
にしんも春が旬の魚として有名なお魚のひとつです。
みりんと醤油を合わせたタレで甘辛く仕上げるのがポイント。
素朴な味のたけのこごはんとの相性はぴったりです。
にしんの生臭さを消すには、大めの塩をふって臭みを出し流水に流した後、しっかりとキッチンペーパーで水気を拭き、すりおろした生姜をすり込んで焼くことで臭みを減らすことができます。
3.根菜と鶏肉の煮物
和食で固めたいのなら煮物はやっぱりはずせませんね。
男性や子供も大好きな鶏肉を使った煮物なら、家族みんな大喜びです。
煮物なら日持ちもするので次の日にお弁当に入れることもできるので、たけのこご飯と鶏の煮物という豪華なお弁当がつくれちゃいますよ。
4.天ぷら
たけのこ狩りが終わって、子供たちとおじいちゃんおばあちゃんを含めた大勢の家族で食卓を囲む場合なら、天ぷらもオススメです。
お年寄りが好きな柔らかいナスや、たけのこと同様、春の旬の野菜である菜の花の天ぷら。
男性が好きそうな海老天やかしわ天。
子供たち用に赤ウインナーの天ぷらやさつまいもの天ぷら。
家族それぞれにあわせて具材を選べるので、大勢の食事の時にはピッタリのおかずです。
5.鶏肉入りきんぴらごぼう
出典:https://cookpad.com/recipe/4891020
きんぴらごぼうは普通、ゴボウとニンジンのみで作りますが、鶏肉をたっぷり使えば立派な主役のおかずになります。
鶏肉が入っているとお子様にはウケはいいはずです。
たけのこご飯は素朴な味がするので、濃いめの味付けのきんぴらごぼうはピッタリの食材ですね。
6.ふきの煮物
実は、私が最もオススメしたいのがこのおかず、ふきの煮物です。
ふきも春に旬を迎える野菜のひとつです。
私の育った地域では天然もののふきが多くとれたので、よく家族でふき狩りとたけのこ狩りをしていました。
私の中でたけのことふきは、毎年セットで楽しむ野菜だったのです。
この二つを食べると「ああ~春なんだな~」としみじみ実感したものです。
ふきはアクの強い野菜なので、上手に煮るには少し練習が必要かもしれません。
ですが、たけのこ同様、ふき独特の上品な野菜の味わいは旬を迎えた春のふきでしか味わえません。
これを機会に是非みなさんにもチャレンジしていただいて、たけのことふきで春の味覚を楽しんでいただきたいです。
7.春キャベツのおひたし
出典:https://cookpad.com/recipe/5015856
甘い春キャベツをおひたしにして、かつおぶしをトッピングします。
おひたしと言えばよく皆さんも作るのが小松菜やほうれん草のおひたしだと思いますが、春キャベツは甘くてとても美味しく柔らかいので、さっとゆでればおいしいおひたしが作れますよ。
湯で過ぎるとペチャペチャの食感になってしまうので注意してください。
たけのこご飯に合うスープ5選
1.春キャベツの白味噌汁
出典:https://cookpad.com/recipe/4927153
春のキャベツは甘くておいしいですし、食物繊維も豊富ですよね。
そんな春キャベツをたっぷり使った春キャベツのお味噌汁。
白味噌で作ると、春キャベツのやさしい甘みとお味噌がマッチしてとても美味しく出来上がります。
2.豚汁
副菜が控えめなときは、汁物はドドンっと豚汁などを選んでみましょう。
豚汁は小鍋にちょこっと作るよりも、大きな鍋にたっぷりの野菜を使って、一度にたくさん作ったほうが味がまろやかに仕上がって大変おいしく仕上がります。
野菜をたっぷり使うと、野菜のおいしい水分が染み出してきて、加える水も少なく、ほとんど野菜の水分で作れてしまうため、おいしく仕上がるのです。
3.小松菜の味噌汁
たけのこご飯は茶色系おかず。
うっかり副菜も茶色系のおかずになってしまったら…鮮やかな緑色をプラスできる小松菜のお味噌汁をオススメします。
小松菜は安価で手に入りやすいですし、湯で時間も短くて済むので簡単にできるお味噌汁のひとつです。
小松菜のほんのりとした苦味が苦手な方は、ほうれん草に代えて作ってみましょう。
4.油揚げと水菜の味噌汁
出典:https://cookpad.com/recipe/2361012
水菜は見栄えの良い野菜ですよね。
普段作っているお豆腐と油揚げのお味噌汁の仕上げにさっと入れて軽く温めると、それだけでお味噌汁が映えます。
シャキシャキとした食感を残すために、茹で時間は短めのほうがよいでしょう。
5.菜の花のお味噌汁
出典:https://cookpad.com/recipe/5582867
春の旬の野菜、菜の花。
菜の花はあまり茹ですぎるとつぼみ部分がべちゃべちゃになっておいしくできません。
最初にかるく茎の部分を茹でてから、全体を鍋に投入します。
1分ほど茹でればできあがりますので、食べる直前に仕上げるのがベストです。
たけのこご飯のおすすめ献立メニュー
献立例1
- たけのこご飯
- 鰆(さわら)の胡麻照り焼き
- 春キャベツの味噌汁
春の食材を和食で固めました。
春の鰆は淡白なので、濃い味付けの照り焼きで頂くとおいしいと思います。
献立例2
- たけのこご飯
- ふきの煮物
- 豚汁
ふきの煮物が控えめな副菜なので、汁物はボリュームのある豚汁でたんぱく質と他の野菜を補えるようにしました。
ふきは出汁で煮る優しい味付けの煮物や、甘じょっぱく煮る煮方といろいろあります。
おいしく作るのは難しい料理ですが春を感じれるとてもおいしい食材なので是非チャレンジしてみてください。
献立例3
- たけのこおにぎり
- 根菜と鶏肉の煮物
- 小松菜の味噌汁
たけのこご飯をおにぎりにして、海苔やとろろ昆布を巻いてもおいしいです。
たけのこおにぎりを片手に根菜や鶏肉をパクパクとおいしく召し上がっていただきたいです。
この記事を書いた人
名前 | ぱおりん |
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自己紹介 | 料理暦10年のぱおりんと申します。 小学校の給食室で調理をしていた経験から、栄養バランスやカロリー計算などを考えながら献立メニューを考えるのがとても好きです。 結婚後に退職し、遠方に嫁いで現在は主婦です。 現在妊娠中のため、調理の現場ではなく料理関係のライティング活動をはじめました。 |